<目的>
スピードが命のアンメット・メディカルニーズに対応した組織づくり
第一三共株式会社は、2020年にHER2陽性乳がんの3次治療の適応症で抗HER2 抗体薬物複合体を世界に先駆け米国にて上市し、アンメット・メディカルニーズ(治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズ)が高いがん患者への貢献を、新たに開始しています。
そして今、第5期(2021-2025年度)中期経営計画と共に発表した2030年ビジョン=「サステナブルな社会の発展に貢献する先進的グローバルヘルスケアカンパニー」の実現に向けてさまざまな取り組みを続けています。
<解決策>
LinkedInラーニングをグローバル共通の学習コンテンツとして活用
徹底した社内調査で、真のグローバル企業化に向けた5つの課題を特定
第一三共では、「先進的グローバルヘルスケアカンパニー」への進化を遂げるために必要不可欠な社内文化を確立させるべく着実に準備を重ねてきました。そして、世界中のリーダーへの入念なヒアリングや、12,642名の社員へのアンケートなどを実施。「戦略が明確なアクションに結びついておらず、リーダー間の共有と連携が十分でない」「非効率な意思決定や実行が行われている」など5つの課題を特定。
グループ共通の核となる3つのCore Behaviorsに則した学習コンテンツを月次で紹介
上述した3つのCore Behaviorsは、人としての在り方に関わるものであり、1度の学習で身につくものではありません。
第一三共では、これらの行動様式に沿った学習コンテンツをLinkedInラーニングの中から選定。2023年8月から、毎月1コースずつを推奨動画としてグループ内に通知しています。
新しい文化を確実に育てるために、LinkedInラーニングの長期利用を視野に入れ活用
「LinkedInラーニングには、当社のニーズに則した質の高いコンテンツが膨大に揃っています。おかげで月次の推奨コンテンツも難なく選定できています。しかし、いくら学習内容が良くても、新しい文化を社内に根付かせることは一朝一夕にはできません。例えば当社のCore Behaviorsに関連する『協調的リーダーシップ』や『信頼の構築』などは、座学だけで身につくものではありません。学習と実践を繰り返すことで育っていくスキルでしょう。ですから私たちとしては、最初から“長期的な活用に耐えるサービス”としてLinkedInラーニングを選択しています」
従来の「階層別研修」を中心とした研修体系から、「キャリア研修」を軸とした”自律的”学習体系へ
One DS Cultureを醸成しながらグローバル化を進めている第一三共において、日本国内の人材育成のあり方も徐々に変化していると松本氏は言います。
<結果>
真のグローバル企業となるために必要なカルチャーの浸透と
自律的キャリア形成を支援するための学習基盤を実現
わずか3か月で国内拠点90%・海外拠点66%の
LinkedInラーニング アクティベーション率を達成
LinkedInの特徴
第一三共独自制作の動画もLinkedInラーニングに
同社の思想や技術などを伝える、独自制作の動画もLinkedInラーニング上にアップ。
「英語学習にも効果的」という社内の声
LinkedInラーニングには、2023年から20以上の言語に対応したAI自動翻訳機能が搭載されました。
カスタマーサクセスと共にラーニングパスを作成
膨大な数の学習コンテンツを熟知したLinkedInカスタマーサクセスと協働し、「新評価制度を運用するためのマネージャー向けコース」や各エリアの育成ニーズに沿ったラーニングパスの作成にも取り組み始めています。
第一三共について
第一三共株式会社は、2016年に開始した第4期中期経営計画において「がん事業の立ち上げ・確立」「日本No.1カンパニーとして成長」「米国事業の拡大」など6つの戦略目標を立て、グローバル企業としての成長戦略へと大きく舵を切っています。
そして今、第5期中期経営計画で示した「2030年ビジョン」の下、さらなる成長ステージへと移行。強みであるサイエンス&テクノロジーに基づき、イノベーティブなソリューション提供に挑戦し続けています。
業種:医薬品の研究開発、製造、販売など |
従業員数:17,435名 |
本社:日本、東京 |
「まずはOne DS Cultureの醸成を図るためにLinkedInラーニングの活用をスタートしました。しかし、ある程度時が経てば、各人のキャリアプランに則したスキルに関する学びが進んでいくことでしょう。自律的なキャリア形成に向けた学習基盤が整ったことは喜ばしい限りです」