目的
自律的な成長を支えるセルフラーニング環境を整備
2023年1月に誕生したレゾナックは、異なる強みを持った2つの企業=昭和電工と旧日立化成が統合した「機能性化学メーカー」です。その強みを最大限に活かす変革の一環として「共創型人材」の創出に注力しています。
それは、現在の世界市場において「変化し続けなければ生き残れない」という健全な危機感に基づく施策でした。
“画一的”な人材育成の考え方から、企業と従業員の関係を見直して「自律的なキャリア形成」「多様な能力開発ニーズに対応するプラットフォームの提供」という“多様・柔軟”な人材育成へとシフトしているのです。
レゾナックが目指す「共創型人材」とは、「社会課題の解決を目指し、会社や部門を超えて自律的につながり、共創を通じて創造的に変革と課題解決をリードできる人材」のこと。
組織や部署間の壁を超えて、お互いを尊重したチームを作り、臆すことなくチャレンジを続ける人材となるには、経験や学習を礎とした成長が必要不可欠です。
そこでレゾナックでは、国内外グループの従業員が「学びたいことを、学びたいだけ」学習できる環境を創出するために、1つの選択をしています。
それが、LinkedInラーニングの採用でした。
解決策
グローバル共通の学習プラットフォームとしてLinkedInラーニングを採用
全従業員の「意欲」を受け止める学習基盤を
2020年から統合に向けたプロジェクトを進めてきたレゾナックでは、2022年の段階で人材開発体系の整備を実施。
旧2社がそれぞれ採用していた学習プラットフォームが「いずれも不十分であった」として、複数のサービスを改めて比較検討した結果、以下の2項目を主な理由としてLinkedInラーニングの採用を決定したといいます。
■LinkedInラーニングの主な採用理由
1.多言語対応により、世界中に広がる拠点で活用可能
2.ハードスキルおよびソフトスキルに関する学習コンテンツの充実
ITや言語、資格試験などのハードスキルから、コミュニケーションやマネジメント力などのソフトスキルまで、幅広い学習コンテンツの充実
レゾナックが求める「自律的」で「共創」に適した人材を育成する上で、最も重要視されたのが学習コンテンツの「幅の広さ」でした。
管理職から一般職まで、レゾナックの今後の発展を支える全従業員が「学びたい」と思えるスキル……例えば、ITツールの習熟から、マネジメントの知識、コミュニケーションに求められる技術や心得など多種多様なコンテンツが揃っていることを高く評価。「これらのコンテンツが世界中に広がる従業員の期待に応えられるレベルで整っているのはLinkedInラーニングだけだった」と言います。
国内70拠点、1,100人を超える従業員と直接対話
「共創型人材」の創出に向けて、人事制度の整備やLinkedInラーニングの導入などを進めたレゾナックでは、社内に新しい制度の周知徹底を図るべく、CEOおよびCHROが国内70拠点を回って、61回のタウンホールミーティングと、110回のラウンドテーブルを実施。1,100人を超える従業員と対話を重ねることで意見を聞き入れながら、レゾナックの変革を支える新制度の浸透を図ってきました。
10年をかけて挑む、新しい企業文化の醸成
モデルとなる「キャリアプラン」などの創出へ
「共創型人材」の創出など、「機能性化学メーカー」として新たに出発したレゾナックの変革は、10年を要するという認識の下に進められています。
その道程はすべてが未知数であるがゆえに、2023年現在レゾナックにおける新しい人材育成の試みは、全従業員の「自律的な行動」に委ねられています。しかし、その効果は高く、すでにLinkedInラーニングのアクティベーション率および継続学習時間共に、高い水準で推移しているといいます。
レゾナックという、まったく新しい企業での、まったく新しいイノベーションを生み出す、新しい人材育成のプログラムを確立することは容易ではありません。
成長意欲に溢れる従業員の成長ニーズに応える形で活用を促進すると共に、マネージャーの部下育成支援のツールとして定着させるべく、マネージャー目線での活用法の説明会を実施する、組織毎のスキルマップとLinkedInラーニングのコースの連携を行う等、体制づくりを推進しています。
世界13言語に対応したコンテンツ+翻訳字幕によってグローバルに広がるレゾナックグループの学習を支援
“2023年4月時点で、LinkedInラーニングのアク
ティベーション率が90%以上に達しています”
幅広く用意されたコンテンツが、従業員の学習意欲を刺激しています。
LinkedInの特徴
世界中の従業員が「学びたい」と思う多様なコンテンツが揃っており、更新頻度も高い。
イントラにCHRO組織の情報発信サイトを作成
アクティベーション率90%超えの背景には、CEO/CHROによる1,100名以上の従業員との対話に加え、イントラネットでの積極的な発信があります。CHRO組織のサイトを作成し “Surprise Yourself”というコピーと共に新しい企業文化・制度の周知を徹底。またLinkedInカスタマーサクセスとも共同して活用法セミナーなどの施策を練り、実践しています。
利用者の70%が継続的に学習
LinkedInラーニングを活用した従業員の約70%が、継続的な学習を実施。これまでLinkedInラーニングを導入してきた企業と比較しても、高い水準を維持しています。
CHROである今井 のり 氏は「学習意欲の高い従業員の期待に応えるコンテンツが揃っていたことが、この成果に結びついている」と話します。
日本以上に成長意欲の高いグローバル拠点からの熱視線
2023年後半からは、海外に広がるレゾナックのグループ企業におけるLinkedInラーニングの活用もスタート。
これまでグローバルにおける公式の学習プラットフォームが存在していなかったため、非常に期待されているといいます。
「グローバル展開に際しても、LinkedInカスタマーサクセスの手厚いサポートに期待しています」(今井 氏)
レゾナックについて
2023年1月、昭和電工株式会社と昭和電工マテリアルズ株式会社(旧日立化成)が統合。「レゾナック」として新たなスタートを切っています。2社の統合により事業モデルも大きく変化。売り上げの3割を半導体材料事業が占め、同分野では世界トップクラスの売上規模を持つ機能性化学メーカーとなりました。同時に、原材料・素材の設計から、混ぜて、機能を付与し、最終製品に仕上げるところまで、一気通貫で提供できる体制が整いました。
目標 1. 共創型人材の創出 2. イノベーションの加速 |
従業員 25,803名 ※2022年12月31日時点 |
業種 機能性化学メーカー |
本社 日本、東京 |
エリア グローバル |
「LinkedInラーニングのコンテンツの幅広さは素晴らしいと思います。英語のコンテンツを日本語字幕で学習できることを利用して『語学力』を高めたいという人も非常に多いですし『社会人にとっての常識』的な学びもたくさん得られます。メンタリングやマネジメント、コミュニケーション能力など管理職から一般職まで有効です」